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< 『LOVE LOVE LOVE』イベントのお知らせ >

『LOVE LOVE LOVE』イベントのお知らせ

< 「Love Love Love」出版記念 室井佑月とブログの仲間たち打ち上げ飲み会>
の詳細が決まりました。
詳しくは、秘書の神林のブログ
http://kambayashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/love_8674.htmlにて告知しております。よろしく!
(このブログの著者である室井佑月こと女王様は現在デート中らしいので、秘書の神林が代筆しております。あしからず)

2006 04 25 [ニュース] | 固定リンク | トラックバック

< ノリノリのあたし >

 4月25日 午前4時。

 あたし、今、すっごく気分いいんだぁ。
 寝不足気味だけど、興奮していて眠れないぐらいに。
 というのも、デカイ仕事が昨日で完了したの。
 マンションを買ってしまい無一文に近い状態になってしまったあたし。そんなあたしを見かねて、秘書の神林が仕事を決めてきた。
 この夏、配信のゲーム小説。しかも本格ホラー。
「ホラー? たしかにギャラは抜群に良い。でも、あたしゃ、本格ホラーなんて今まで書いたことがないよ」
 そう文句をいうと、神林は、
「無一文が仕事を選んでいる場合か。事務所を持ち直すためにも、しばらくはギャラで仕事を選んでいくからね」
 とのたまった。そして、
「室井、おまえは天才だ。おまえなら出来る。出来そうもない仕事を、あたしが決めてくるわけがない」
 かなり調子がいい。
「いいや、おまえは自分の給料のことしか考えていない。それと社員旅行の行き先しか」
 ブヒブヒ……。
 けど、受けちまったもんはしょーがない。ふて腐れながら、仕事に取りかかることにした。
 しかしこれが……、書きはじめたら最高に楽しいでやんの。
 まず書きはじめるにあたって、『怖いもの』というテーマで、神林と酒を飲みながら何時間も何日間も語り合った。
「文章を読んで進んでいくゲームだから、文面には拘らないと」
「嬰児なんて怖くない?」
「惨殺ってのも怖い」
「主人公は全体的に色素の薄い美少女がいいな」
「気味が悪いぐらい若く美しい熟女は?」
「おお、それも怖いかも。土着の宗教なんかも怖いぞ」
「理解できない殺人事件とか」
「いいぞ、いいぞ」
 で、なんとなくテーマとストーリーが頭の中に浮かんできて、この三日間、ほとんどお籠もり状態、寝ないで第一部を書き上げてしまった。もうノリノリで。
 かなり楽しかったんだな、あたしは。おかげで作品自体のクオリティーも抜群よ。
 ああ、早くたくさんの人に読んでもらいてー。
 
 余談であるが、ここんとこ激辛料理ばかり食っている。
『怖さ』を求める人間は、刺激を求める人間なのね。
 なんてこと、ふと思った。

2006 04 25 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 無駄の中の大事 >

 4月19日 午前11時半。
 
 大阪行きの新幹線の中でこの原稿を書いてます。今日は一日、マネージャーの阿部くんと一緒。
 この四月からマネージャー見習いだった阿部くんの、マネージャー昇格が決まった。そして十日ほどの引き継ぎの後、やつはあたしの専属マネージャーとなった。
 事務所内、数いるマネージャーの中、よりによって阿部公があたしの専属になるとはね。
 直情型で馬鹿、でも真っ直ぐで素直な阿部公は可愛い。
 しかし、ペアを組んで仕事をするとなると、いいんだか悪いんだか……。
 元船乗りだった阿部公は、会社面接の日、役員連中全員が反対する中、社長の、
「船乗りに悪いやつはいない」
 という鶴の一声で入社が決まった。
 よくもまあ、眉のない見た目バリバリヤンキーの阿部公を入れたもんだ。社長ってば博打好き。
 今では会社命令で眉もあるし、スーツを着てネクタイもしている。が、中身はすぐに変わらないよ。
 今日は東京駅で阿部公と待ち合わせをしていたんだが、あいつ、駅員と喧嘩をしながらあたしを待っていたぞ。いつものことでもう驚かん。
 そういえば以前、こんなこともあった。阿部公と馴染みの喧嘩バー(某文壇バー。十二時を過ぎると誰かが喧嘩しておる)にいったら、変な占い師に絡まれた。
「あんた、誰? で、いくらぐらい稼いでんのさ」
 とかなんとかいきなりいわれた。
 酔っぱらっているからとはいえ、初対面の人間に年収を聞く下品さには呆れたが、酔っぱらっているからこそ、それがそいつの本性なんだろうと思った。
(どうやってこいつを倒すか<喧嘩バーには喧嘩をしにいっているんで>、一発で気持ちを抉る言葉はないかなぁ)
 と考えた瞬間、阿部公はすでに立ち上がっておった。
「おい、こらっ、失礼じゃないかっ」
 えーっ! 今から楽しくなってきそうだったのに。……モジモジ。
 それに立ち上がるってどうかなぁ。一応、文壇バーなんだから、インテリらしき人間が集う。
 誰も腕っぷしで勝負しようとしてないだろうよ。馬鹿とか、つまらないやつ、といわるのが最悪と思っている人間が集まってんだから。
 嫌味には、さらなる嫌味を返すのが正しい。そいつの存在価値、すべてを否定するぐらいの。立ち上がれないくらいの。
 あたしは阿部公に耳打ちした。
「立ち上がったら負けだ」
 でも、それからも阿部公は、占い師の嫌味にいちいちカッときてしまい、その都度立ち上がっていた。
 最後は、あたし、阿部公にいったもんね。
「もう、おまえはいいから。町内一周、走ってこい」と。
 で、阿部公が町内一周している間に、リベンジしてやった。
 はじめからあたしが相手をしていれば、三十分でキャンといわせてやれたのだ。まったく、手のかかる男よ。
 あたしと阿部公って、同じ種類の馬鹿だから困る。
 いや、あたしも相当馬鹿だが、十年前の阿部公と同い年の頃は、もっと賢かったような……。
 ほんとにこいつがマネージャーで大丈夫か!!
 
【おまけ】
 この話には後日談がある。
 あんまり面白かったんで、秘書の神林にこの話をしたら、
「なに? 阿部公は負けたのか」
 とやたらと熱くなっていた。
「よっし、今度はあたしが喧嘩バーに連れていったる。で、喧嘩の仕方を教えたる」
 阿部公はそんなこと望んでないかも。嬉しがらないかも。と、あたしは思った。けど、一応、神林の申し入れをそのまま阿部公に伝えた。
 阿部公の目がギラリと光った。
「あの喧嘩、あのままにしておくの厭だったんスよ。悔しくて。よおっし、リベンジだ。次は勝つ!」
 ……意気込んでやんの。
 そうか、やる気なんか。だったら、あたしも協力してやろうじゃないの。
 喧嘩バーに電話をし、あの占い師がやってきたらすぐうちに電話をしてくれるように頼んだ。
 阿部公・初の大人の喧嘩相手として、あの占い師ぐらいが丁度いいんじゃないかと思って。
 それにしても、中心となる人間によって、その集団のカラーもえらく違ってくるようだ。
 同じ事務所の小倉智昭さんのところはゴルフ。小倉さんがマネージャーたちに教えてあげているようで、みんなで仲良く頻繁にゴルフ場へいっているようだ。
 うちらのグループは喧嘩。チープでお馬鹿で、居心地が良さそうだろ?
 そうそう、ほとんど口うるさくないあたしであるが、阿部公にひとつだけ注文をつけていることがある。小説を読め、と。出張となったら二日も阿部公と一緒にいなきゃならない。小説をぜんぜん読んだことのない阿部公と過ごす二日間は辛そうだ。酒を飲んで朝まで語り合うなんてこと、絶対にできない。
 あたしがオヤジ好きなのは、彼らの話は方々に飛んでいて面白いから。たら、れば、の話もイカしている。彼らの青春時代は娯楽が少なく、読書青年であった人が多いからのような気がしてる。
 その逆で、最近のしてきた若い政治家やIT関連の若社長にはまったく興味が持てない。彼らって、実用書や歴史書の類しか読んでいなそう。無駄なことを嫌っていそう。
 一見無駄に思えることでこそ、大切なことが学べるって知らない。
 小説のほかにはそうね、金に余裕があるとはいえないのにお姉さんのいるお高い飲み屋で遊ぶとか、噂されるとそうとうやばい相手を愛してしまうとか(IT有名人が美人タレントと噂になるのは、ひとつの戦略だから)。
 無駄なことにこそ、教科書に載っていないような大事なことが詰まっているんだと、あたしは信じているの。

 
【お知らせ】
『LOVE・LOVE・LOVE』に載らなかったみんなごめんね。なかにはGOODをあげていた人もいるみたいで。
 迷って迷って、最終的にあたしが選んだものが膨大な量で、その後は公平になるよう編集者に任せました。
 その点の不平不満も、5月7日のロフトプラスワンでぶつけてくれや。あたしも編集者もいるし。神林や阿部公も来るよ。
 そうだ。一丁、やつらと公開喧嘩でもやっかな。で、みなさんは両方の言い分を聞いて、どちらかの応援団になるってどう?
 イベントの中身をちゃんと考えてほしいとソフトバンクの担当にいわれてんだけど、あたしはみんなと飲み会がしたいだけだったりする。
 べつに企画を立てるのが面倒とか、楽をしたいからじゃないよ。みんなと飲みながらわいわい話をしたいだけ。
 ロフトプラスワンは六時からです。
 六時からずうっとやっているだろうから、ブログを読んでいる人達は気楽に参加してくれや。あたしも気楽にいくからさ。
 あ、そんとき、『ママの神様』の感想も聞くかな。みんな、読んでくれた? ぜんぜん感想が集まらなくて、あたし、いじけてしまいそうよ。
 編集者が「テレビに出ている室井を見て、あれが室井だと思われているんじゃないか」っていってたけど、ほんとにそうなの?
 だとしたら悲しい。
 あたしがいちばん大切にしているのは、息子の次に小説の世界。あたしがいちばん評価されたいのは、息子の次に小説の読者だもの。
 感想、求む。
 

2006 04 20 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< あたしの欲しいもの >

4月10日 午後1時
 
 昨日のことだ。机に向かって仕事をしていたら、男友達からやけに明るい声で電話があった。
「株ですげぇ儲けたんだ。ご馳走してやるから出てこいよ」
 疲れていたし「いい」とあたしは答えた。
「着替えたり化粧したり、面倒くさい」
「なんだよそれ、辛気くさいな。じゃあさ、なんか欲しいものとかないの。今なら買ってやる。デパートまだ開いてるだろ」
 あたしは少し考え、
「ないこともないけど、金でどうにかできることじゃない。デパートにも売ってない」
 とつぶやいた。
「ほんとかぁ。こっちはせっかくなにかしてやろうって気分なのになぁ。なあ、いうだけいってみろよ」
「いいたくない」
「いえ」
「いやだ」
「いえってんだ」
 男友達はけっこうしつこかった。あたしの欲しいもの……いいたくなかったが口にした。
「たとえば、朝から酒を飲み、男とベッドの中で一日中うだうだしたい。そういう一日が欲しい」
「なんだ、それ」
 男友達はいった。あたしはつづけた。
「酒と休日は用意できるから、残りは男だけなんだけど……。すまん、それはおまえじゃない。おまえでは無理」
「こ、こっちだって無理だっちゅーの」
 結局、あたしが怒られて話は終わった。
 おっかしいよな。奢ってもらえるはずだったのが、なにか買ってもらえるはずだったのが、叱られて終わりってどういうこと?
 まあ、疲れててノリが悪かったあたしもいけないんだけどさ。
 男友達に「現実を知れ!」といわれた。
「ソープにいけば、おまえより若くて、おまえより可愛い女の子が、三つ指ついて奉仕してくれるんだ」だって。
 ってことは、若くもない可愛くもないあたしに、タダでご馳走をしてくれようとした男友達はいいやつだってことになる。謝っておくか。
 そう考えて電話をかけ直したが、友達はつかまらなかった。話ながらソープにいくほうが得だと気づき、そっちにいったか。
 まあ、それならそれでいい。
 
 と、ここまで書いて、暇だから秘書の神林のブログを覗いてみた。
 中国にいって女を抱き機密を話せと脅されて、それを苦に自殺した男の話から、美人局のようなわかりやすい罠にはまる男はおろかだと書いておった。税金で仕事にしにいってるんだから、下半身の欲望ぐらい抑え込め、ってなことが。
 違うだろ。下半身の欲望は悪くないだろ。
 あたしからいわせれば、それはOK。だって、下半身の欲望がなければ神林もあたしもこの世に生まれてきていないんだし。
 買春の証拠さえつかまれていなければ、向こうの警察にも捕まることもない。OK、OK。
 悪いのは、脅されてビビること。エッチしている様子がビデオに収められていても、それがなんだというんだよ。
 たしかに、それは恥ずかしいことかもしれないが、国益を守ることに比べたら屁みたいな話じゃないか。
 脅された時点で、
「どうぞ公開するなりなんなりしてちょーだいな。セックスなんてみんなするだろ。ついてるものも、やってることも、みんなおなじ。どうぞ、どうぞ」
 そう笑っていればいいんだ。
 エリートはセックスしないってか。するだろ、普通に。妙なプライドを発揮するのが、馬鹿だってんだ。
 なのに、神林の日記は、下半身の欲望を抑えられない男を罵って終わっていた。こいつってば、男を知らない。ぐだぐだ十年も一人の男とつき合っているからだろうか。別れて新しいのを見つけるのが面倒だという理由で。
 男ってのはそういうもんなんだよ。
 うちの息子なんて、はじめて幼稚園にいったその日、園にある配管工の穴すべてに玩具をつめて叱られていた。一日中、水道が使えなかったとかで。
 穴を見ると、とりあえずなんか突っ込みたくなるんだね。
 そういやこんなこともあったな。実家に帰って、珍しく早起きしたので庭に落とし穴を作ってみた。明らかに罠だとわかる作りなのに、息子は喜んで落ちてたぞ。ぐふふふと笑いながら。
 教えた訳じゃないのに、穴が好きってすげぇよな。やっぱ、男ってやつはそういう生き物なんだな。
 どんなに出世願望の強いやつでも、どんなに頭がいいやつでも、どんなにズル賢いやつでも、あそこに血を取られる一瞬は馬鹿になる。
 いつも思うんだけど、男のあそこって、あんなのでいいのかね。生き物としてあんなに分かりやすい弱点をぶらさげてるなんて。
 そもそも男もあたしら女が作ったもんなわけだ。そう考えると、分かりやすい弱点をぶらさげて生まれてきた男らが、とびきり可愛く思えてくる。
 だから、どんなに酷い目にあっても、心底、男を憎めないのよ。
 
 
追記
ラブレター企画「LOVE LOVE LOVE」(ソフトバンククリエイティブ)の刊行がいよいよ近づいてきました。
 ネット書店での予約開始は、17日くらいから21日に配本の予定で、GW前には地方にも届くと思います。
協力してくれたみんなのペンネーム一覧を掲載します。みんなありがとう。載らなかったみんな、ごめんね。でも、みんなで作った本だから。
 五月七日、新宿ロフトプラスワンで、打ち上げします(時間など詳細が決まったら連絡します)。本に載った人も、残念だった人も、みんな参加してほしいな。
 次の予定も、決めよっか。

掲載者ペンネーム一覧はこちら
     ↓    ↓

「タイトル」/名前(年齢)/誰に対するラブレター?

先輩へ」さな(25歳) 前の職場の先輩

拝啓、旦那様。」米田こずゑ(31歳) 夫への手紙

「hiroへ」shiho(30代もあと少し) hiroへ  (リンクがありません)

前略親父様」シバウニ-ニョ(26歳) 父親へ

文化アパートの四畳半でキメタイ気分だ」yasubow(62歳) 妻への手紙

「嘘を」洋衣(20歳) 知り合って1年のあなたへ (リンクがありません)

「最初で最後のラブレター」ちぃ(24歳) 初めて愛した君へ (リンクがありません)

亡くなった母へ」temari(31歳) 母親へ

これまで以上の時を過ごそう!」ハルク(48歳) 妻へ

あなたの前では素直になれん。」もちゃこ(24歳) 父へ

でも好きみたい。」+あこ+(31歳) 自分へ

正しかった君へ」アカネ(26歳) 振り向かなかった男の子へ

今更」かさね(24歳) 13歳の時に出会ったあなたへ

空の向こうのあなたへ」花華(30歳) おばあちゃんへ

あなたが教えてくれたこと」きみきみ(32歳) 息子へ

約束」かえる(24歳) 大好きだったアイツへ

めっちゃスキや」カズ(24歳) サオリへ

12月10日」弐拾四(25歳) 愛された貴方へ

たまごパックとたまご」ゆか(25歳) たっちゃんへ

君を幸せにしたい」聖(44歳) 遠く離れて暮らす息子へ

後ろの父へ。自慢の娘より」比呂子(27歳) 父へ

大好きなシバへ」みちっくりん(28歳) 愛するダンナへ

とりあえず、手紙で。」玲(19歳) 彼氏へ

It Falls in Love in Blog.」ashes-wolf(20歳) Blogの中で恋をしてる相手・その人へ

ありがとう。」香(34歳) 別れた夫へ

父へのラブレター」あなたのイチバンで唯一のバカむすめ(33歳) 13回忌を迎える父へ

いつかまた会う、私の分身へ」ゆう(45歳) 若くして亡くなった親友へ

タイムカプセル」ニコ(30代) たっちゃんへ

裸の王様」粒つぶこ(24歳) 彼氏へ

アキヒロへ」ユキエ(30歳) 彼氏へ

君の未来は」MJ(52歳) 当時、高校受験だった息子に書きましたが、結局、渡してません。

いつ会う?」ば~どまん(?歳) インターネットで知り合い好きになってしまった彼女へ

ラブホヘアサロン」七海(22歳) たった今サヨナラしたあなたへ。

ココロの自慰行為」緒川ユウ(24歳) 平たく言うとヤリ友に過ぎなかったあなたへ

お母さんへ」イチゴジャム(10歳) お母さんへ

「NO.1になれなくてもいい」わこぉ(23歳) 母へ (リンクがありません)

食卓」本小路(35歳) 忠男へ

離れて暮らす君達へ」ひーちゃん(35歳) 離れて暮らす2人の子供たち

業務(外)報告」よいこ(37歳) 会社の上司へ

この歳になって思う」えみっちぃ(26歳) 亡くなった母へ

ナイフでぶっ刺して叫ぶ」そばこ(22歳) 大切な大好きな彼氏へ

見たくないもの/見たいもの」matsu(28歳) Tへ

関係者各位」Nomenklatura(45歳) 娘と娘の母へ

一緒に歩いていこう」でこピン(38歳) ダンナへ

はつこいのかれへ」馨(31歳) 人妻のあたしと結ばれてしまったはつこいのかれへ

お礼状」ユキ(28歳) 別れたあなたへ

時のミラージュ」MASAYO(?才) 昔好きだったM・Nさんへ

予感の朝に。」にな(29歳) 夫へ

あの夢」安堂流(24歳) 友人へ

今、伝えたい言葉」hiroki(27歳) 元嫁へ

あなたが私をあいしてるってわたしはしってる。」まるむし(26歳)息子へ

最後の修行<ラストページ>」ウルトラヤース(45歳) ヨウヘイへ(息子)

片思いの貴方へ」まあくん(34歳) 中学の同級生へ

心の中だけでこっそりと」としちゃん(年齢はヒミツ) アルツハイマーを患っている母へ

父上、天国に行ってから聞いてください」yonny(34歳) 父へ

でもよ」松雪 凪(35歳) 両親へ

未来のあなたへ」びわこ(27歳) 未来の私へ

思いきって告るぞ」コウタロー(48歳) 愛しい夕(ゆう)へ

これだけはまじめに聞いて」あき(22歳) 付き合って3年目になる彼氏へ

微妙な距離感」一学生(26歳) 研究室の秘書さんへ

ありがと」ゆうこ(21歳) 元彼へ

あの子のことが好きな貴方へ」あおい(25歳) あの人へ

写っていたのは…恋心」love31happy(32歳) 大好きだったKさんへ

「原稿用紙のラブレター」ほおり(35歳) 高校時代の恩師へ (リンクがありません)

2006 04 10 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< だらしな女に囲まれて >

4月4日 1時。
 
 テレパルの対談の仕事で、東京ヒルトンホテルへ向かった。対談相手は可愛らしいほしのあきちゃん。
 あきちゃんに不快な思いをさせてはならんと、夜に一度風呂に入っていたが、朝もう一度シャワーを浴びた。
 洋服も以前スタイリストの姉さんから選んでもらったもので、バッチリ決めた。
 なのに、あたしを囲む人間のだらしなさはなんだろう。
 まず、ライターは十五年来の腐れ縁の丸山だ。
 前日の電話で「男問題で、ブルーなの」とかほざいておったのは知っていた。だからかよ、全身黒ずくめ。でかい眼鏡。殺しやのような出で立ちであった。やる気ゼロって感じだ。
 そして、カメラマンは村尾。丸山と村尾とは毎年一回海外旅行にでかける仲だから、やつがいかにだらしないかは知っていたつもりだ。
 でも、今回はさすがのあたしも驚いた。
 やつは、ジーンズの尻のところに紫色の布をぶら下げておった。紫色でヘビ柄の布だ。
 ハンカチ? スカーフ? 
 腰に巻くならわかるけど、尻にぶらさげてるのは変だって。いってやろうと思ったが、仕事中は黙っていた。
 仕事が終わり、
「これ、変だよ」
 とあたしは軽い気持ちで布を引っ張った。そしたらびっくり、なんとそれはパンツだったのだ。
 昨日もそのジーンズを穿いていて、昨夜パンツと一緒に脱いだらしい。で、今朝もまた穿いた。パンツのことは忘れて。
(こんな趣味の悪いパンツ、いったいどこに売っているんじゃ)
 すっごく聞いてみたかったが、聞けなかった。さすがの村尾も、真っ赤になっていたもんな。
 そしてそして、対談が終わる頃、
「おつかれさまです!」
 そうでかい声で部屋に飛び込んできたのは、でかい図体の秘書の神林だ。こそこそ入ってくるならまだ可愛いものを。
 こいつは毎日深酒するから、早起きできない。いつも重役出勤ならぬ、オーナー出勤だ。午前中、出社するなんてことは、まずない。一時出勤、二時出勤は当たり前。
 本人曰く、
「そのぶん、夜まで働くからいいだろ」
 まあ、そうなんだけど。東京のど田舎から出てきて、仕事を終え、繁華街で酒を飲める店が開く時間を見計らっているような……。
 今日の出勤は十二時。早いほうだ。
 対談の仕事は午前中で終わり、お昼から出版社の担当編集と打ち合わせもかねヒルトンで飯を食う約束をしているからね。
「なに食ってもいいんだってよ。××社って太っ腹だね」
 やつはそれを楽しみにしておった。だからやつとしては早い十二時に現地へこれたのだろう。
 その日は夕方から、やはり出版社の方に呼ばれ、会席を食いにいくことになっていたし。
 ホテルでの飯、会席料理。ゴージャスな飯をご馳走してもらえるのは、あたしの秘書の特典のひとつかもしれない。いいよ、神林も楽しんで。
 ……いや、いいのか? だってこの女、ゴージャスな飯を食いにいくような格好をしていない。
 ジーンズはいい。でも、スッピンってどうよ。髪もちゃんと梳かしてないようだ。
 何度も何度も注意し、呆れ果てもういうのは止めていたのだが、あたしはいった。百五回目くらいだろうか。
 神林は悪びれる様子もなくにこやかな笑顔で、
「でも、飯には間に合った。やったー!」
 だれか、こいつをどうにかしろ。
 腹には良い具合に脂肪がたっぷりついているから、焼いて食ったら旨いかも。化粧してないから、すぐに調理できるよ。

2006 04 04 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック