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< カタカナの使い方を教えよう >

 五月二十三日、午後八時。
 
donguri no seikurabe
 遅くなってごめんな。『ラブレター』のトラバからじゃなくて、こっちのほうのトラバからようやく辿り着けたよ。何で通じなかったんだろうね。混んでいるのかと思って、二、三回、訪ねてみたんだけどさ。
 ま、そんなことはどうでもいい。マックスコーヒーに対するラブレターはgoodでした。「こんなところに本当にいるんだなぁ」という独り言と、えぐい甘さって表現がいい。あたしもマックスコーヒー飲んだことはあるけれど、その味の表現は、とても甘い……じゃない、すっごく甘い……でもない、えぐい甘さ……が正解だと思う。カタカナにしてもいいかも、エグイ甘さって。こっちのほうがどえらく甘そうかも。
 
 ここで、せっかくドングリがいいきっかけを与えてくれたので、カタカナの使い方を教えよう。
 カタカナは乱用してはいけないのだけれど、使い方によってはその言葉を強調させたりもする。
 例、『えぐい』、『エグイ』。
 それからカタカナを使うことによって、乾いた都会的な印象を言葉に与えたりもする。
 たとえばスマップの『夜空ノムコウ』。これを普通に『夜空のむこう』にすれば、カタカナを使ったものよりウエットな感じがしないか? 
『夜空ノムコウ』は都会の青年のちょっと切ない物語で、『夜空のむこう』は田舎暮らしの少年の健全な夏休みって気がすんだろう。
 だけど、ここで間違ってはいけないのが、テカテカ光っている……とか、ドカリと腰を下ろす……とか、パチンと弾けた……とか、そういったものはひらがなで書いたほうがいい。
 てかてか光っている、どかりと腰を下ろす、ぱちんと弾けた、っていうふうに。
 なんでかっていうと、こういうところでカタカナを使うと、文章が安っぽく見えるので。こういうところはあえてひらがなを使う。すると、あ~ら不思議。文章がお文学してくるのです。
 ヒマワリやスイカなどもそう。こういった名詞は常用されているカタカナをあえて使わず、漢字で書いてしまう。向日葵、西瓜、ってな具合に。ほ~ら、お文学の香りがしてきたよ。
 ま、つまらんテクニックですな。
 でも、プロの書いた小説を読んでごらん。素人がカタカナを使いがちなところで、ひらがなを使っているから。
 
 話は変わって、【StudioR27】よ。なにを落ち込んでおる。良いって誉めているじゃんか。
 結局さ、良い作品って、作者の魂が入っているものなんだよ。文章を書く上でのテクニックを知っていると、人に読ませるものになるけど。
 でも、そんなのみんなはまだ知らなくて当たり前じゃん。文章で銭を稼ごうとしていなかった人々なんだから。
 だから、そういった部分は、あたしが教えたる。たくさん教えたる。しかし、誰かの書いたものに、あたしの魂は入れられないでしょ。いってる意味がわかる?
 わからなかったらクレームくれや。他の説明の仕方を考えっから。
 
豆も一緒に本を作るぞ!】
 身体の心配をしてくれてありがとう。この間、話した彼とは一線を越えずに友達でいきそう。身体の調子が悪くって。
 最近、あたしったら下血の女。赤黒いウンコをたれてます。
 また胃潰瘍かよ、と医者にいったら、腸にポリープが三個もできておったって。
 六月は半ばまで締め切りに追われるでしょ、後半は息子と石垣島にいくでしょ、だから七月の頭から検査入院をいたします。
 今は胃と腸に優しい人が良いかな。電話で好きな小説や映画の話ができる人が。
 それにしても、病院で直腸検査をするとき、すげぇ頑張ってしまった。インターンはどっかいけって! 
 だって、厭でしょ。まだ医者じゃない人間に肛門を見られてたまるか! 
 あたしがそういって頑張ったら担当医は、
「なにいってるんですか」って笑っていたが。
 おっさんだから、あたしの気持ちはわからなかったか。野暮な人だと思う。
 
神崎じい
 爪の話をしたんだね。そして尻の話をふったら、酒の話で返してきたね。
 

2005 05 24 [ラブレター, 日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 尻が痛いってーの >

 更新が遅れてごめん。今、五月二十日の午前九時な。
 昨晩から、いや、外に出る仕事の合間にもちょこちょこ書いていたのを含めれば、三日間だよ、今回のこの作業に費やした時間は。
 尻が痛いってーの。いや、あたしの尻なんてどうだっていい。いっとくけど、普段ならどうだっていい尻じゃないんだから。少年のように小さくて可愛らしいって誉められる尻だもん。
 でも、その自慢の尻がどうだっていいと思えるぐらい、今回のみんなの作品はよかったよ。『最高』の数が前回より増えたけど、けっこう目が肥えてきて、かなり厳しくしたにもかかわらずだもんな。やるねぇ、君たち。
 しかし、あたしもやるでしょ。やったよ、やりました。可愛い尻を犠牲にし、みんなの作品、全部にアドバイスすることができた。
 みんな、あたしなんかのアドバイス、すっげぇ喜んでくれたじゃん。
 やめれーっ! 喜ばれるとつい調子に乗ってしまうホステス体質なんだから。
 ちゃんとあたしのこの努力を誉めてよね。連載原稿もあるし、ここだけの話、『小説現代』から依頼されている短編小説は、四日で書かねばならなくなった。締め切りまで完全にオフの日が四日間。
 なんか自信がないな。でもやるよ。あそこの編集長は新人時代からのつき合いで、あたしには怖い人なのだ。
 次回のトラバは、健気なあたしを誉めたたえるように。それを励みに頑張っから。
 じゃ、いくよ。


ハルクの雑記帳
 相談にはいくらでも乗るという勇ましいお父さん。最後、感謝しているはずだ。するべきだ! ってのがおかしい。仲良し親子ってよくわかる。good。

言うだけだったら誰でも出来る
 good。でも、少し照れが入ってないか。『駄目だけど、こんなに愛してる』自分ってのを照れずに書こう。もっと面白いから。

La vie
 最高。そのときの様子がきちんと見える。なぜお父さんとぎこちなくなったのか、一行あったら完璧ね。

夜行性
 最高。彼を大切にしている気持ちがとてもよく伝わってくる。文章も上手い。

すみません、本当にスマイル品切れなんです。
 いい、最高。塾の先生に片思いするってありがちな話。それをここまで素敵に書けるとは。もしかして、あたしが今まで読んだ初恋の話(もちろんプロが書いたものも含める)の最高峰かもしれない。

N D @ W O R D
 まず、タイトルが格好いい。友達に愛してるなんてなかなかいえないよね。その潔さが気持ちいい。good。

〜☆★☆ まさよのBROG 〜☆★☆ 【ノッポおじさんの日常】
 はじめとラストが結びついていて素敵。短い映画を観ている感じで、二人の絵が浮かんできた。good。

イチゴ一会
 嬉しい。あんな短いアドバイスでも、ちゃんと君のハートのど真ん中に命中したようだ。いいよ、すごく。もうこれだけでgoodなんだけど、君にはさらなる期待をかける。ラスト十行ぐらい増やしてごらん。そこで「でも俺って可愛い、愛せる」ってなことをつらつらと書く。短所と長所は表裏一体。今回はそれがヒント。で、「俺ってほんとはいいやつ。誰か俺を愛せー!」「見る目のあるやつはいないのか。俺が俺を愛してやる。最高、俺」みたいな終わり方ってどうかな?

うつ病対策 システムエンジニア日記
 放課後の西日が差す教室が見えてきた。いい話だなぁ。よくをいえば、ちょっと長すぎるか。せっかくのエピソードが薄くなるから勿体ない。あたしだったら、
「中学のとき、三年間好きな子がいた」
 僕は貴女にメールを書いた。
「誰それ?」
 と返事がかえってきた。今ならいえるか、けどやっぱりはぐらかした。
「言わない」
 だって、貴女は知っていたんだ。
 ――というふうな書き出しにするな。

ヤースのへんしん
 最高。いいよ、すごく。勘の鈍い人は意味がわからないかもしれないが、これって君にしか書けないもんだ。――誰かになにかを与えていると自惚れていると、いつの間にか誰かになにかを与えるようになっている――。もしかして少数派の意見かもしれない。けど、こういう風に言い切ると格好いいもんなんだ。親指の形……個人的にここに惹かれる。
 二本目の『最後の修行』も最高。こっちのほうがわかりやすいぶん、好きって人は多いだろう。どっちもいいが、あたしの好みは前者かな。――高校生の息子にキスできる。どうだ、良いだろう! ってところ大好きだけど。

ゆうの歩く道
 最高。なぜ高校を不合格になったのか、その秘密は秘密としておきたいなら、合格うんぬんのところは省いたほうがいいんじゃないかな。切ないラストもいい。いつかまた……とつづけると平凡になってしまうから、
――陽子に似て、嫉妬深くて寂しがりな女になってきた。きっと、空の上で笑っているでしょう。
「ほら、私と同じじゃない」って――
 で、終わりにしようよ。

ashes-wolf
 これってあたしのことじゃないのか。だとしたら、嬉しい。が、本という商品にするには少々スパイスに欠ける。
 会ってなにかしたいんじゃないんだ……と途中で書いている。で、ラスト、やっぱり、貴女が好きだから……で終わる。そこでもう一ひねりの数行が欲しい。たとえば、
――今夜も貴女の夢を見る。僕に馬乗りになって残忍な笑みを浮かべる貴女の夢を――。
 みたいなさ。どうかな。

想いの痕
 キュートです。片思いしている相手に対し、けっこう大きな態度であるところが、すっごくいい。可愛らしいと思うもん。

東京都在住、三十路、独身、だけど幸せ。
 あなたみたいな人、あたしは好きだ。でも、惜しいなぁ。これはエッセイ。今回は手紙だがらさ。つまり、呼びかけ、訴えかけに直せばいいだなんだけどね。たとえば、
 ――ねえ、あたし、あたしのこと好きだろう?――
 ってな具合に。

mousの日々爆笑日記
 タイトルは『好きの欠片さえいえない』にしよう。この言葉、いいよ。しかし、まだ照れがあんだろ。照れるな。
 吹きさんの原稿については、好きだった人を忘れたくないから「人間じゃなくていい」という言葉は泣かせる。しかし、その後、時計を擬人化して自分に置き換えるのはどうだろう。これはやりすぎ。ここのクサさで、せっかくの素晴らしい部分が台無しだ。残念に思う。

美味しい生活
 つながらなかった。読みたかったよ。
※註 室井さんが原稿を書かれた時点ではつながりませんでしたが、現在では見られるようになっています。

ある女子大生の秘め事
 ゆうこよ、格好をつけてないか? なぜ、彼を愛そうと思い、できなかったか。ほんとの理由はそうじゃないはずだ。ぜひ、イケてる女子大生の生の声が聞きたい。このままだとお洒落だけど不味いカフェの飯のようである。ちょっと厳しいことをいった。ごめん。でも、それはゆうこの文章がいいからだ。後は物を書くときの覚悟だけ。

Zillの回想
 good。君と……、くり返しが利いている。優しい手紙だと思う。

あっころぐ*
――今日は七夕だよ。ありえない口実でメールしたよね――
 ってとこからはじめてみたらどうでしょう。で、ラスト、
 ――スキだよ。だから今年もメールを送る。
 今日は七夕だよ。
 ねえ、今日は七夕――。
 ちゅーのはどう? 
 友達のこと「あの子」って書くとそこに深い意味があるようで気になる。せっかくの「あんた」が活きないから注意。

my life
 反則じゃない。デリケートな男心がよく欠けている。――なんだかんだ言いつつも。言いたいことは決まっている――。その後、言い切れ。スパッと言い切って終われ。だけど、ちょっとどもってみようか。「ああああああ、あーっ、愛してる!」ちゅうのはどう?

佳染
 いいこと考えた。――弟のたっちょはあたしのパパだ――。って一文ではじめてみたらどう? ほんで、それからパパみたいなたっちょの姿を書くの。「なに、弟がパパ?」そう不思議に思った人は、早く先が読みたくなるじゃん。これで勝ったも同然だ。

レオの日記
 オヤジとオフクロって語りかけで書いてみたら? せっかくいいこと書いているのに、これでは素敵なご両親のことをその他大勢の人に伝える手紙になってしまう。

日々躁々鬱々
 good。おかしくって切ない。――十年も連絡の無かった元妻からの手紙なんてぞっとすると思うけど。きっと今会ったら「もっと大事にしておけばよかったな」って後悔すると思いますよ――。ってとこが特に好き! とっても正直で。だから、肝である――あなたのことが好きでした。本当に愛していました。愛するってことを知ることができたのは、私の財産です――というそれだけ抜き取ったらクサイと思われるような言葉も、真実である気がする。いい女だってわかる。

♪MUSIC OF THE NIGHT
 ――なんて綺麗な色をもっているんだろう――。なかなか格好いいじゃん。ここを生かすには、――白く浮き上がって見えた。蒼いほど白い顔をして――っちゅーよーに、既存の色、白、蒼、などを使っちゃいかん。たとえば、――ぎざぎざのプラズマを発している君は浮き上がって見えた――とかさ。

ヒカリのお日記。
「お姉ちゃんなんだから」って言うからがんばったよ。
「お姉ちゃんなんだから」って言うから、こっそり泣いてるよ。
 この部分、素晴らしい。小説で使いたいぐらいじゃ。もうここでお父さんのこと、ものすごく愛しているのが切ないぐらい伝わってくる。愛していると何度も書かないほうがいいね。何度も書くと言葉が安くなってしまうから。前出の文をイカすため、もっと短くドライな感じで書け。まだまだだけど、前出の文だけで最高得点をあげちゃう。……最高得点をあげちゃうけど、せっかくだもん、書き直して。よくやった、よくやった。

The Blog Is Dead
 最高。お前らの何人かはエラくなって将来の日本をいや世界を背負って立つかもしれないとか思ったり――からラストまでが最高。竹串のあたりとの対比が利いていて。だが、あたしはこういうの好きだけど、本にすることを考えると、うるせーやつらがクレームつけてくるかもと少々ビビるな。たまごっちはいいから、そこらへんちょっと気をつけてくれ。『オマール』はいただけない。ふざけすぎだっちゅーの。『食卓』は作りすぎ。その点、『突かせてくれ』は、マジでしょ。やっぱいいもの。バージョンアップ版を読んで、突かれたくなってきたぜ。

〜☆★☆ まさよのBROG 〜☆★☆ 【ノッポおじさんの日常】
 good。激安ショップ、美人。ちゅーのが面白い。ほんで、すぐ恋が終わるのも。おじさんが書いたものの中で、あたし、これがいちばん好きだな。

新*縁側日記
 good。だんぜん上手くなった。――最後の夜、最後になる予感がして――。一つの文章におなじ言葉を二つ入れるのは、素人くさくていけないことになっている。だけど、この場合、ほんとうに最後なんだなぁと切なくなるじゃない。こりゃ高等テクニックなの。知っていたのか、勘なのか。勘なら、才能あるよ、花華ってば。二度目に書いた短いバージョンは駄目、ごめん。

〜☆★☆ まさよのBROG 〜☆★☆ 【ノッポおじさんの日常】
 すっげぇ、よくなった。天晴れ。ん~、けどあたしは激安ショップの美人を押すな。でも、それはあたしがメカ音痴だからかもしれん。どっちにするか編集と相談すっから。

まんがく堂
 good。夕を好きな気持ちをストレートに表していて、気持ちいい。あたしは応援するよ。いや、誰もがそう思うはず。「たまらなく」をわざとしゃべり言葉で「たまんなく」と書いているところも憎い。情熱が迸ってる。

この言葉、あの言葉
 なぜ、彼に出会えたことが今の自分を形成しているの? なにを迷惑かけたの? どうして世界でいちばん自分が彼から嫌われていると思うの? 手紙は受け取ったその人だけがわかればいいものだけど、本にして誰かの目に触れとなると、そこの部分は肝心。雰囲気はある魅力的な文章なんだから、もう少し頑張ってみて。

つきちんのココだけの話
 可愛い手紙だな。目の付け所も斬新だし。しかし、――私に抱かれている小さな温もりを君は愛しく見ていたよね――から数行が、ちっとわかりずらいかな。たぶん、お子さんのことだと思うが。それと瞳は目玉の黒い部分のこと。タイトルが『私の瞳へ』だから、書き出し、
 ――目玉の真ん中の黒々とした君よ。大きな二重でタレ気味の額縁は今どき流行らないかもしれない。けど、私はそれを含めて君のことが好きだら――
 とかいうのはどう? んで、最後の目薬のピンク色っちゅーのを使って、つきちんの可愛らしさをもっと引き立てよう。
 ――やっぱりピンク色だよね。私も君もピンクが似合う――
 で終わりにするのはどう?

361度
 最高。でもよ、でもよ、いいじゃん、いいじゃん。ぶっきらぼうで、照れくさそう。深い愛を感じるよ。『あんたたち、あなたたち』は『あんたら』で統一しよう。『~でした。~ですか』ちゅーのも、『~だろ』とか『~だよな』に変えて。んで、最後まで駄目駄目でいこう。あんまり両親のことを誉めちゃいかん。んで、んで、ほんとのほんきの最後の最後に、『だからよ』を使うんだよ。――だからよ、あんたら最高だ。たとえ生みの親があんたらでないことはあっても俺の親だ。長生きしろよ――ってな具合に。『でもよ』を考えついたのがすばらしい。

そこはか日記
 子供ならではの描写が上手くかけている。good。――お母さんは未だに抱きしめてしまう、もう十一歳なのに。ずっとこうして抱きしめていられたらいい。けど、人生はいつどう変わるかわからないんだ。今から悲しいもしかしてについて伝えておくね。あなたが一人っ子だから――
 ってな具合に、間を少し省いてみたらどう? この手紙は『優しいお母さんの目』。ずっとぽかぽかした雰囲気がいい。下のお子さんが亡くなった悲しい出来事はべつの機会に。

Mizue's Diary
 good。あたしも可愛いママっていわれたいなぁ。瑞穂の可愛いママの太陽みたいな笑顔が見えてくるよう。

飛翔するナースの日記
 閃きはイカす。レントゲンに映っていたのは恋心ってところよ。それにしても。ラルフローレンの参加賞ってなんじゃ? ま、それはいいから、Kさんに向けて手紙を書かなきゃ。で、イカすところを前に持ってこよう。
 ――Kさん、あのときあなたに見られたものは恋心なんです――。
 からはじめる。

ちるのおへや
 勢いがあって、いい。いいんだよ、ホントに。けど、もっと文章について勉強して欲しい。たとえば、好きな作家のエッセイなり、小説なりを、一ページだけでいいからパソコンに打ち出してみて。基本さえ頭にいれたら、もうこっちのもんだから。一行開けを乱用しない。『……』でばかり終わりにしない。文章は『、』か『。』で終わりにする。そういったことがわかるから。

臆するな、そして、怠るな。
 よくなった。でもやっぱりわからないことがある。将来のことを約束してくれない君にフミさんは痺れを切らし、別れることになったのでしょう。しかも、それはついさっきのことなんでしょう。君はフミさんをとても愛しているのに、なぜ彼女を引き留めないのか。そこの部分がわからないから、君のフミさんへの深い愛が伝わってこないよ。『父親へ』はいいね。あたしはこっちのほうが好き。goodをあげます。「背中でかいよ、ほんとにさ」、ここイカしてる。最後の終わり方も、憎いぐらい決まってるじゃん。

くじらになれたら。
 最高。上手いねぇ。けど、――わたしの人生があなたみたいな人を孕むなんて予想もしなかった――、ちゅーのはどういうこと? これは友人以上、恋人未満の男に宛てた手紙だよね。――へその緒がつながっているんじゃないかって――っていう最高の一言でそのぐらい深い絆なんだってことはわかるから。この一行だけ過剰かも。

あたしのなかの。。。
 少女のあなたと大人のあなたは、益田くんのどこに惹かれたの。それはおなじ部分? それがとても知りたいと思う。

わたしのまいにち
 こういうストレートな短い文もいいね。――きっとわたしたち夫婦になってるわ――この言葉、素敵。文章は長いからいいってわけじゃないね。しいてあげれば、彼の優しさはどんなもので、どうして自分に丁度良いと思うのかが知りたかった。

道草の会
 あたしはあなたしか欲しくない、って言葉、泣けます。が、ラストが悪い。前文でいったことをわざわざカギカッコで引き立たせる意味があるのかな。この場合なら、意志を逆転させるのが最も効果的でしょうな。「あたしが死ぬか、あなたが死ぬか。もうそれ以外ないのです」とかね。

夢心地
 その時には君の大きな口に飲み込まれた、って一文、すっごくいいよ。だから、そっから彼女への恋心と、いつも酔っぱらいである自分を繋げてみようか。
 ――その時、君の大きな口に飲み込まれた。
 僕はそれから、ピンク色の洞窟を進んでいる。先は見えない。でも、どんどん進む。まだまだ進む。だって、暖かくて気持ちいいんだ。靴の底が優しく地面にめり込んでいる。まるで酔っぱらっているみたい。いや、酔っぱらっているのか。
 君と一緒だと嬉しくてつい酒が進んでしまうから。――
 つーのはどうですか?

後ろの正面 だぁ~れ?@WebryBlog
 思い出、写真、セピア色。この三つをセットで使いたい気持ちはわかる。でも、そういった気持ちはぐぐっと抑え、決して一緒に使ってはいかん。あなたもセピア色に見えてしまう。

尾も白い犬
 なぜ、彼を飼うことになったのか。どういう状況で彼を飼っているというのか。それを書かなきゃね。つーか、これペットから見た自分のことなのか。だとしたら、もっとわかりやすく。

づぼうぇる
  バカだよなぁ、僕は。……が利いているから。
 ――好きだったんだって。今頃気づいてももう遅い。こんな手紙も渡せない。バカだよなぁ、僕は。
 で終わりにしません?

イチゴジャム
 ごめん、お母さんの姿が薄ぼんやりとしか見えてこない。唯一、利いているの「お酒を飲んでいるお母さん」って言葉だな。頭の中でお母さんのこと、もっとしっかり思い浮かべてごらんよ。あなたのお母さんならではの特徴を思い出すはず。

soupstock
 good。ただし、書き出しは、「父さんが死んでから、たまに見るサザエさんで泣くことがあります」からにしよう。この一文、すっごくいいよ。え、なんで? ってみんな思うもん。

Show time
 よっしゃ、でかした。goodだよ。綺麗に仕上がったじゃん。そうそう、つまらんことだが、『ありがとう。100万回いっても足りない』ちゅーのは取ろうな。武田鉄矢が似たようなこといってたから。

僕の歌は誰の歌?
 白川よ、どうした。前のほうがぜんぜんいい。こういったものは、君が書かなくていいだろう。将来を道にたとえるな。それも何度もつづけて書くな。恋の手紙の方も、正直、駄目だな。詩は散文より難しいんだから。まず、当たり外れなく魅力的な散文を書けるようになれ。
 ……なんとなく、君は同業者になるような気がして。だから、あたしは君には厳しくいくよ。ふて腐れず、ちゃんとついてこいな。そうそう、島田雅彦の小説を読めっていいたかったんだ。雰囲気が似てっから、勉強になると思う。んで、彼から文章と発想を学べ。

ウラ Careless every day
 good。一行開けは詰めさせてもらうよ。最初の刑務所の部分はなくていいと思う。嘘くさいから。だって、こんなに妻を愛している君だもん。罪を犯すわけないじゃん。

えみっちぃの見る風景
 おもしろかった。前のよりずっと上手くなってるし。しかし、あたしはマジなもんが読みたいんだよ。えみっちいのことはそれなりにわかってきたつもりだ。あんたの良さは、馬鹿みたいに素直でじつは真面目なところじゃん。そういったあんたが書かねばならぬ、あんたしか絶対に書けないものがある。それは愛する者への手紙だ。正直な気持ちをそのまま書けるってのも、才能なんだ。あんたはそこの部分、他の人より何歩もリードしているんだからね。

たてがみボム
 最高。できたね。やった! 愛猫の触り心地が伝わってくるようだ。君にまとわりついている透明のさくらが見えるよう。もう一通の、好きな人に宛てた手紙には照れがある。照れちゃいかん。

じゅんのあれやこれ
 最高。すげぇいい。泣ける。「かーさんの君の片思いは成就したんだと思うよ」、このとっても切ない言葉でしめよう。そのほうが余韻がある。

donguri no seikurabe
 予期せぬ理由ってやつで、読めない。なんで?

【kikka's blog : 大人になりきれない人の日記(仮題)】
 ページが見つからないってよ。

愛と憎しみの日々・・・・・
 嫌いだっていうほど、愛しているのが伝わってくる。でもこういった深い思いこそ、さらりと書かなきゃ駄目。さらりと書かれたクールな文章の方が、熱い思いが伝わるの。海の底の黄金の文字盤というたとえはどうかと思う。それより弟はどんな裏切りを母にしたのか。そのとき自分はどう思ったのか。そこを書かなきゃ。

【おれログ(仮)】
 辿りつけないよ。どうにかして。

My story
 僕は正直……からの文章がいいね。そこからはじめて、もう少しその後を膨らまそうか。泣き言メールは、どんなことを書いてしまったの? そしてどんな返事をもらったの。
「でも、運命を変えられるなら変えたい」という強い言葉で終わりにしようよ。あたしも君の運命が変わってゆくと願ってやまない。

はっぴぃまにあ別館 子供達の日記
 この手紙は絶対にいい手紙になると思うよ。思いの込められ方が半端じゃないもの。願わくば、最後に目にした宝物の様子が欲しい。それから六年経ち、ひーちゃんが思い浮かべる子供達も成長しているのかな。そこらへんをもっと深く書き込んでみて。

豆も一緒に本を作るぞ!
 good。笑った。君と一緒に埋葬してくれって、車じゃん。最高。こういう飛ばしたところが欲しかったんだよ。『十七の夏の恋』より、だんぜんこっちだな。だって、豆、車のほうが好きだろ。わかるって。四十八歳の豆は、そういう種類の変人になってしまった。ええ、話じゃ。

がらくたblog
 good。お嬢さんを思う気持ちがよく伝わってくる。普通のお母さんが、いちばんのお母さんなんだって思える。文章を読むかぎり、お嬢さんの素直なところはあなた譲りでしょう。

はなごまののほほんな生活日記
 good。真っ直ぐな気持ちは、読んでいて気持ちいい。できれば、ママ、ダーリン、おねえちゃん……それぞれがどんな風にあなたを支えたのか、一言づつ欲しいかな。

ラブログ
 素敵、最高。「今、僕にはつき合っている人がいます。彼女のことをとても大切に思っていて、幸せにしたいと思っています」。この落としがいい。「思って」が重なるから、幸せは「願って」にすっか。淡々とした文章が、惹かれている女性との淡々とした決別の寂しさも伝えてくれる。狙ったな。

高卒/ヤンキー/元アナ・成り上がりセレブ生活
 凝ったことをたくさん書いているけど、浮き上がって見えるのは、「わたしはやっぱり生きていくんだ」って文なんだ。つまり、ほかは死んで見えるってこと。等身大のRIKIでいい。きっと魅力的なはずだから。
『誰にも愛されなかった小学生私』もおなじ。ブログに書かれている「いつになったら幸せになれるんだろ」って言葉のほうが、切実なぼやきのようで、人の心を動かすことができると思うよ。

よしりん’ず わーるど ‥・☆★
 おとうちゃんとのコミュニケーションツールはわかった。けど、これではおとうちゃんではなくブログの宣伝のように見えてしまう。
「好きですとか愛してますなんて一言も含まれていないけど」ってところが抜群に利いているから、たわいもないやり取りも書いておこう。そうすっと、もっと前出の文が利いて見えるでしょ。『またね』も、惜しい。にいちゃんに書いているんだから、呼びかけは「彼」じゃなく、「兄ちゃん」だ。
 それにしても、よしりんの手紙は暖かいな。

talking to myself
 よくやった。よくぞここまで自分の醜い気持ちをさらけ出すことができた。でもぜんぜん醜いと感じないから、安心して。むしろ、よいこの潔さは、透明感があって綺麗。男なら惚れる。最初の事務文もいいしな。最高!

あくあのいろ
 ちゃうでしょ。タイトルは『とにかく走りたかったんだ』でしょう。だって、この文、すごくいいもん。疾走感をもっと出すためには、起こったことをちまちまと細かく書いちゃいかん。擬音(バッシーンとかふら~とかね)もいらねー。この作品はあえて荒っぽい書き方のほうが素敵だと思う。

GIFUMAN2の部屋にようこそ
 惜しい。だって、――君を思うとき最初に――からはじめて、――君のことが頭から離れない――そこで終わりだったら文句なくgoodだもん。『君』が好きなんでしょ。なら、言い訳をしちゃいかん。その潔さに女は惚れるんだから。

うすのろまぬけのりょうこちゃん
 うーん、こちらも惜しいな。――私はよく泣くけど――からはじめて、――あの時あなたの前で泣かなくてよかった――で終わりがいいんじゃない? ここがぐっと盛り上がりどころなんだから。んで、結びを、
――あの時、あなたの前で泣かなくてよかった。最後に見たあなたが、困った顔でなくてよかった。
 とかにしたりして。スッキリさせた方が、良いところが浮き出るから。


StudioR27
 good。やっぱなぁ、正直に自分の厭な部分を書いているから、ほかの良い部分が活きるんだ。ええ、話じゃ。

薔薇と活字の日々
 前のやつよりだんぜんいい。しかし、惜しいぜ。相手の男が好きだという気持ちが、うっすらとしか見えてこない。手紙の中のアカネの行動を見ると、とても破壊的な女に思える。なのに、なぜ男を思う気持ちが薄いのか。なんかまだ力を隠している気がしてならない。出し惜しみはやめれ。

いつかどこかで
 最高。ほんと最高。工場地帯の近くにあった、タンポポのたくさん生えている広場が見えるもの。涙の意味がわからない、っていうのもぐっとくる。ああ、切ない。この手紙のすごいところは、これが自分の記憶であるような気がしてくるところだ。恐れ入ります。

AnotherSun
 君はほかの人にはない、熱くてやばいものを持っていることはわかる。でも、等身大で書けばいいのに。二十歳の良さを生かしてさ。
 ――私は死にたい。死ぬってことに憧れている。できたらあなたに殺されたい。
 私はあなたを傷つけたい。めちゃめちゃに傷つけてしまいたい。できたら殺したいのかもしれない。
 つーぐらいじゃ駄目なの?

梅桃ひよ子劇場
 お母さんへ、もっと気持ちをぶつける感じで書いてみよう。前半が手紙じゃなくて、自分史になっている。どうしてお姉ちゃんに生んだんだ! お母さんに激しい怒りをぶつけつづけ、最後感謝で終わりにするとスマートかも。

++Aromatherapy++覚書き日記
 最高。たわいもない会話ではじまるこの手紙。たわいもない会話が大切だっていうので終わりになっている。向田邦子の小説みたい。

美しきMとの日々
 最高。最初、バブル時代のような背景が痛いと思ったが、ちゃんと理由があったんだ。オチまで読んでわかったよ。バブル時代のような背景と無邪気な若い愛人とで、寂しい男の姿が浮き彫りになっている素晴らしい作品だった。田中康夫の『なんとなくクリスタル』もそうだよね。乾いていて、寂しいんだ。

そういうふうにできている。
 最後の一行だけ、大好きな猫に向けて書いているけど、これはエッセイ。もっともっと猫ちゃんに語りかけよう。『Yさん』のやつもおなじ。――あんまり自覚してなかったけど……からが本物の手紙。エッセイとしてはいい味を出している。だから、手紙だっていいと思うんだ。
 っていおうとしたら、今回ラストの『足りない部分を埋めてくれうる』できちんとした手紙を書いているじゃないか。 はっきりいう、今、気になってるのはYさんだろ? だってYさん宛の手紙がいちばんホットなんだもん。Yさんの手紙に絞ろう。ちょっとおかしくてちょっと切ない、いい作品になると思うよ。

わたしばかよねぇ〜♪
 いい。だけど、なにかが足りない。あ、わかった。自分だ。ラスト、自分について書こう。すると全体が締まると思う。
 ――みんなから愛されてきたわたし。だから、わたしは幸せになるね。必ず幸せになるね。みんなの思いを大切に抱え、お嫁にいきます。
 みたいな。やべっ……きりはまだ嫁にいく予定がないんだっけか。ま、結婚が幸せになる唯一の方法じゃないがね。とにかくこの手紙を読んであたしが感じたことは、きりは幸せにならなきゃな。

SPARKLE
 か、可愛いじゃないの。思わず抱きしめたくなったな。お母さんのエピソードは削ろうか。お母さんって存在、特別に意味のあるものだから。せっかくのにーひゃんが霞んでしまう。んで、「にーひゃんよりちょっとだけ
幸せになれるよう頑張るわ」で終わりにしない。そのほうがやんちゃな妹みたいで可愛いじゃん。
 
 終わった、終わった。素飛ばしてしまった人がいたら、連絡してくれな。
 
P.S. あたしの尻を心から心配するように。

2005 05 20 [ラブレター, 日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 『ラブレター』はみんなこの調子よ >

 五月十日。午前四時。
 『ラブレター』がたくさん集まりつつある。どういった本ができるのか、だんだんはっきりと見えてきたな。いい本になる。それが漠然とした思いじゃなく、確信になってきた。
 先週、みんなの作品に一言コメントを入れたじゃん。みんながとっても喜んでくれて、あたしも嬉しかった。
 けど、新参加のみんな、ちょっと待っててね。ちゃんと読んではいるけれど、そのまま文章の下にコメント入れられないか、担当さんに聞いてみようと思ってさ。
 ブログの名が英語って人、多いじゃん。あたしゃ、横文字に弱いんだよ。書き込むときスペルを間違ったらどうしようかと、気になってしょうがないの。
 とにかく、『ラブレター』はみんなこの調子よ。んで、お次は『不幸』と『秘密』。
『不幸』と『秘密』のコーナーは、六月と七月にアップするわ。そして、締め切り日を、九月と十月にしていい?
 三冊同時発売じゃなくて、発売日が十二月、一月、二月、ってことになりそうだけど、いいかな。
 だって、何回も送ってくれている人達の書いたものは、やっぱりますます良くなっていく。もう少し時間が欲しい。みんなとできるだけやり取りをしながら、まとめていきたいと思うし。
 それに、それに、あたしももう少し、時間が欲しーっ! 
 間違って、小説の締め切りをきっつきつに二つ入れてしまった。一つは五月の二十日まで。もう一つは六月の十日まで。
 ……死にたいな。いや、死ぬほどではないな。息子を連れて、失踪したい。
 新しいボーイフレンドとも、スコーンっと上手くいきそうもない気配。やっぱ、彼が友達の友達で、あたしの友達でもあるってのがネックかな。
 ま、失踪してもね、『TVのチカラ』でコメンテーターをしていた手前、ハンナかガブリエルにすぐ探されちまいそうな感じだ。高橋英樹さんや中山ヒデさんに、
「すぐに電話をしてください」
 って呼びかけられたら、恩があるから電話をかけないわけにもいかないしな。
 川合さんに、
「変な男と一緒にいる」
 ってな断言されたら、こっぱずかしいってーの。
 
神崎じい
 じいの正体は鮫肌さんなのかと思って、わざわざ鮫肌さんの本名を調べちゃった。ぜんぜん『神崎』って名と結びつかないでやんの。
 ねえ、もしかして家のガレージに車ではなく、自転車を二台とめてない? だとしたら、わかっちゃったもんね~。
 
薔薇と活字の日々
 あたしはケンドウ・カシンにお姫様抱っこをしてもらいたい。

2005 05 11 [ラブレター, 日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 応募してくれたみんな、ありがとう >

 5月2日 六時四十五分。(今度から書いた日時を入れることにしました)
ラブレター』に応募してくれたみんな、ありがとう。みんなすごい上手いじゃん。ほんとヤバイぐらいじゃ。そのうち自分のライバルになる人が出てきたりして、んでもって自分の居場所がなくなったりして……。
 だが、みんな安心してくれ。あたしはウンコの大きな女。ケツの穴は決して小さくない方だと思う。ここから未来のライバルが誕生したらとても嬉しい。応援するぜ。
 いや、マジだって。もしかするとそういうこともありえる気がしてきた。そのぐらいいいものばかりだったんだよ。
 あたしが威張っても仕方ないんだけど、誇らしい気分である。応募原稿を見終わった後、ビールが最高に旨いでやんの。
 愛するペットに宛てたものがいちばん多かったかな。案外、まっとうな異性に宛てたものは少なかった。室井チームは恋愛を諦めた寂しんぼが多いようだ。ま、それもいっか。
 しかし、本を作るときバラツキがあったほうがいいので、男女、両親、子供、宛のものがもっと欲しいのも事実。一人で何本応募しても構わないので、どしどし送ってや。
 そうそう締め切り日について訊ねていた人が多かったよね。大事だもんね。
 
 八月の末日です。
 
 じつは、応募原稿をすべて集め終わったところで、編集者と一緒に選考をしたり手直ししたりしようと思ってたんだよ。で、全体についてこうした方がいいってここで大まかなアドバイスをしていこうかなって。
 でも、今回の応募者のみんなは、まだみんなが書いていないうちに勇気を持って書いてきてくれた人たちじゃない。ぜひ、一緒に本を作りたいと思う。だから、ひとりひとりにアドバイスをしていくね。
 ただ、原稿に百点満点の正解はないからさ。あたしの意見にピンと来なかったら、書き直さなくてもいい。けど、もし共感してくれるなら、書き直して、もう一度送ってくれ。
 
豆のCopenな日々 blog】、【ちるのおへや】、【ノッポおじさんの日常】、【えみっちぃの見る風景】。
 きみらは物に対する愛を綴ってきたね。いちばん難しいことを選んだね。
 命のない物に対する愛情は、やはり命ある者に対する愛情より弱い。けど、書きようによっちゃ、くすりと笑える良い作品になるのよ。
 それはどうすればいいかというと、物に対する変質的な愛情をデフォルメして書くことだと思う。その物を愛する自分を笑われるように書くんだな。だから、もっと馬鹿になんなきゃ。
ライター気取りで Go!】の手紙を読んでごらん、面白いから。この作品の面白いところはネットキャラを愛しつつ、「ひぃ、君とかいっちゃったよ」と作者がいちいち引いているところ。
 これさ、ものすごくいいから、もっと妄想を広げてごらん。ネットキャラとデートして結婚するところまで書いてよ。んで、「俺ってマジかよ」とか、「ひぃ、いちゃってるよな」とか、戻れなくなる自分が自分でやばいと思っているところもいちいち書いてね。
音楽と日々の日記 by edge-242】は煙草について。オチまで決まって完璧です。
Show time
 きり、二本も送ってくれて、ありがとう。あたしは『いつか出会うあなたへ』が好きだな。「愛している」の行き場がないって、って文章、すっごくいいよ。その文章を立てるためにも、文章を削り簡潔にしてみよう。かっこうをつけずに。改行を少なく。
友達へ』はラスト、
ーーいつか来るお葬式の日までも。ずっと、ずっと。
 それがあたしの夢。ーー
 ってとこ、あたしなら、
ーーいつか来るお葬式の日まで。ずっとずっと。
 ずっと。ーー
 にすると思う。ずーっと一緒にいたいって気持ちをもっと前に押し出して。 
佳染
 聖人くんとどんなつき合いをしてきたか見えてくる。あなたの正直なところに、あたしは感動する。good。
Cafe BAR “ば〜どまん”269g支店
 メールで知り合った彼女のどこにどう惹かれたのか、そして会う気にまでなったかの、そこの部分を書いてくれ。
―Crystal Beer―
 改行を少なく。追伸はいらないね。旦那はほっといても一人でどうにか生きていけるだろうっていうの、とっても面白いよ。そこを生かして、もっと自己中に愛する自分について書いてごらん。
たてがみボム
 ラストにーー猫のさくらへーーと入っているんだけど、この文は入れないほうがいいと思う。これをタイトルにしたらどうかな? 気持ちはよく伝わってきました。
ラブレター
 大切な人は、心の中で生きているってことかな。もっとわかりやすく書いてくれ。
361度
 小説じゃなく、差し出す相手のいる手紙を書いてね。
ナツニッキ
 片思いの気持ちが良く書けている。追伸も利いている。good。
もちゃこな日々
 本を買って、これを目にした世のお父さん方は涙するだろう。good。
のんびり生きる
 文章上手だね。地球じゃなく、身近な人への手紙があたしは読んでみたい。十九歳にしか書けないような。
雅トモミのblog】【美咲日和
 ペットと人間の寿命の違いが切なく描かれている。
AnotherSun】、【レオの日記
 自分の思いのままにならない、愛するペットの様子がよくわかる。欲をいえば、憎くらしいところをもっとリアルに書いてみたらどうだろう。そのほうが「でも愛している」という気持ちが生きるんじゃないかな。レオはgood。
僕の歌は誰の歌?
 完璧。最後、あたしだったら、
 ーーありつづけたいのですーー
 じゃなくて、
 ーーありつづけたいーー
 にすっかな。そのほうが全体と合ってると思わない? 君の作品は、もっと読みたいと思えるなにかがある。音楽やってるんじゃない? 暇だったらもっと送ってよ。もっと読んでみたい。君の文章は格好いいから、痛い作品も泥臭くなく書けると思う。
The Blog Is Dead
 おもろい。それは男の正直な気持ちだからだろうな。もっと広げてみっか、妄想を。good。
ふらふら、ふぁふぁ。から】
 いいね、いいね自分好き。good。
 けど、オヤジじゃないんだから、「又」は「また」とひらがなでな。
できるだけ・ケータイ写真日記
 お母さんに対する思いがすべて伝わってきた。いうことなし! good。
ハルクの雑記帳
 完璧。じんときた。あたしもこういう手紙をもらう人生を歩みたかった。
うつ病対策 システムエンジニア日記】【薔薇と活字の日々
 とてもいい話だと思うが。相手に宛てた手紙が読みたい。【薔薇】はーー君は正しかったーーって一文を、はじめにももってきてごらん。全体が引き締まるから。
臆するな、そして、怠るな。
 きらきら輝いていた思い出をひとつに絞ってごらん。
イチゴ一会
 改行を無くす。文章は「、」か「。」で終わりにして。自分への手紙なのだから、自分はこういう人間だということではなく、もっと自分になにかを訴えかけて。
勝負パンツ概論。
 完璧。彼を思い出すことが心の自虐行為だってのが、切なくって泣けてきそう。昔の自分と今の自分の書き分けが上手。
Fly Me To The Moon
 完璧。幼なじみみたいな関係の甘酸っぱいところがよく書けている。
わこぉのあたち的婿養子のススメ。
 良い家族、良いお母さんだってのがよくわかる。good。
トンネル独壇場
 方言の良さを生かしているため、暖かい感じがする。good。
天然水なたわごと
 将来伴侶となる人に宛てた手紙なのに、やたら具体的だよね。どうせなら体型や顔なども書き加え、もっともっと具体的にしてみたらどうだろう。面白いんじゃないかな。
徒然ナルママニ】、【多チャンネル電脳
 君らのページはアクセスが不安定で開けなかった。見たいのに。どうにかしてくれ。
メルビン
 あんたって人は、たまにやってきてふざけるんじゃありません。すげぇの送ってこないと、あんただけは許さないからね。顔は覚えとる。
 
 ひいい、すげぇ疲れた。人の文章に感想を書くのって、その人まるごとに対し、意見をいっているようなもんじゃん。
 今回の応募作品がみんなよかったのは、それぞれひとつひとつにちゃんと魂が入っていたためなんだと思う。意見をいうこっちも、魂を削るような作業じゃった。最高だね。
 もう表紙まで考えちゃったもんね。カバーかカバーの裏側は、みんなの写真にしようかと思って。三分間写真みたいな簡単な。顔出しがイヤな人は、仮装して三分間写真を撮ってくるってどう?
『不幸』と『秘密』も、おいおいコーナーを作っていくからよろしくね。

 さあ、次なるステップアップのため、また少しテクニックを伝授するか。
 まず、自分のことをなんて呼ぶ? 「俺、オレ、おれ、僕、私、わたし、あたし、アタシ」なんてとこかしら。
 で、相手のことをなんと呼ぶ? 「あなた、貴男、貴方、貴女、君、きみ、あんた、おまえ、つれ合い」。いろいろあんだろう。名前を呼ぶってのもあるしな。
 名前の場合でも、名字か下の名か。呼び捨てにする? それとも「ちゃん、くん、さん」ってな言葉を付ける?
 いずれにしても、どれを選ぶかによって、自分がどういう人間で、相手とどういうつき合いをしていて、どのぐらいの距離感なのか、それらが漠然と決まってしまうのだ。
 読み手に対し、説明の手間が省けたりもするってことだよね。短い文章を書くとき、とても重要でしょう。
 ちなみにあたしは、自分のことを書くとき「あたし」という言葉を使うことが多い。それは高卒で、ちょっとミーハーで、ちょっとスレている自分を表現するのに、いちばん合っている言葉だからだろう。「アタシ」まではいかない。「アタシ」だともっとスレてる感じがするじゃん。
 息子を指すときは「おまえ」か「あいつ」か「やつ」。「君」っていうより、もっと肉弾戦でつき合っているって感じがするでしょ。
 細かいことだけど、結構、大事よ。
 
PS
九州応援☆九州男児☆競馬予想
 上場企業の歯車の一個より、こじんまりした会社の頂点のがいいじゃん。
 反対がいいのは、男のことだけよ。しょぼい男の女房より、上等な男の三番目がいい。ほら、あたしって愛人気質だから。
 あれ、あたしなにいってんだろ。励まそうと思ったんだけど。とくかく頑張って。

StudioR27
 夢を持ちつづけるのも、才能だと思う。
 
ラブレター】【わたしばかよねぇ〜♪】【garden+
 この、オッチョコちょい! ラブレターのほうに書いてっていってるじゃんか。でも、みんないいよ。good。

前略、御袋様
 いい、最高。なんで途中やめるかな。お母さん宛の手紙、ラブレターのほうに送ってよ。
「悪ぶって酒を飲んでいましたが、ほんとうはイチゴ牛乳が好きなのです」って書き出しが最高。悔しいぐらい、いい。
 最後の締めも、「ほんとうはイチゴ牛乳が飲みたいのに、悪ぶって酒を飲んでいます」にしようよ。
 
神崎じい
 じいは怖いね。次の文庫の解説、鮫肌文殊さんに頼んだって知っていたわけじゃないでしょう? なんで、やつの名が出てくるんだ。もしかして、じいはあたしか。
 
 おまけ。
 ボーイフレンドができた。彼氏って呼ぶにはまだ早いようなつき合い。今のとこ。
 でも、あたしがどのぐらい我が儘で、どのぐらい雑な女かはバレている。
 彼の名を呼び捨てにしている。「おい、ひとし」って。ついでに煙草も買いにいってもらう。
 それは、前から知っている友達の一人だったから。あたしは男友達を、つい使ってしまう癖がある。愛情表現の一つだな。
 ひとしは同い年のデザイナーで、なかなか感じのいい男だと思っていた。けど、驚いた。そこまで勇気があるとはね。
 つい最近、「つき合ってください」と告白されたんだー。うふふ。
 5月10日18:00からTOKYO FM HALLで、映画『female』の試写会があるんだけど、来られる人は来てよ。舞台挨拶もあるからさ。
 あたしが着ている洋服は、ひとしが作った洋服です。自慢したいから。

2005 05 04 [ラブレター, 日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック