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< 遅れてごめんね >

 先週ぶんのブログ、遅れてごめんね。
 四月十六日の月曜早々に、原稿は提出していたんだけどね。ほら、新しいコーナーを作ったからさ。その作業に一週間ばかりかかってしまうんだって。
 インフォバーンの担当さん、面倒くさいことを頼んでごめん。メカ音痴のあたしは、それほど大変なことだと知らなかったの。企画を成功させるため一生懸命頑張るから、許してね。
 で、今、これを書いているのが二十三日の月曜日。先週分の原稿もみなさんはまだ読んでいないわけで、だからそれについてのみなさんの意見もあたしは知らないわけです。
「まず、お手本を」といっておきながらあたしが書いた『手紙』。クササ満点で、みんな鼻をつまみながら読んだりしちゃいねーだろーな。なんだか、不安にもなってきた。
 ……孤独だ。ブログは、みんなと意見交換をするのが楽しいのだと、今更だけどしみじみ思う。
 やっぱ、先週ぶんについてのトラバを読んで、もう一度書くわ。うん、そうする。
 しばらくの間、新しい作業に時間がかかったりもするので更新日が不定期になってしまうかもしれないけど、ほんとしばらくの間だけだから。
 今週は『秘密』と『不幸』をテーマに、なにを書くか考えてばっかいた。でも、これもみんながどんな『手紙』を書いてきてくれるかが肝心だもんね。
 スマップのベストアルバムに、川中美幸の歌が一曲だけ入っていたら変じゃんか。
 案外、みんなに「テーストが違うだろ」と指導されたりして。あ、それってすごく嬉しいな。
 ずっと独りで本を作ってきたけど、今回は仲間がいる。考えるだけでワクワクしてくる。
 みんな、愛してるぜ。

2005 04 28 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 『ラブレター』募集します! >

 お、『つきちん』、久しぶり。つまんないことぐだぐだ気にしているんじゃない。あたしゃ、もう過去のことは忘れたね。忙しいんだからさ。
 あー、忙し、忙し。やっぱ、本を作るとなるとそれなりに大変ね。しかし、忙しさを忘れるような良いこともある。聞いてくれ、すっごいことになってきたぞ。
 なんと某大手出版社からオファーがきたでやんの。「ぜひ、うちで本を」という申し込みが。
 インフォバーンに話を通してしまったので、この企画について担当さんを裏切るつもりはない。けどさ、これってとても良い事だと思うよ。
 だって、何人かのプロの編集者が「この企画はイケる」ってふんだわけでしょう。自信になるじゃん。
 といっても、実際の担当さんはそうとう不安みたいだけどね。三冊ぶんの原稿がちゃんと集まるのだろうかと。初回ネタの原稿の集まりによって、ほんとうに三冊いっぺんに出版するのか、担当さんと今一度話し合いすることになったよ。
 あたしは派手に三冊いっぺんがいいんだけどなぁ。みんな、頑張っておくれよ。あたしも頑張っからさ。
 それと、ころころ気が変わって悪いけど、一つのネタに対し、原稿用紙一枚ってーの、辞めようと思う。原稿用紙、半分の二百字から五枚でどう? すげぇ自由に。
 長い原稿を書くのはしんどいだろうと、原稿用紙一枚ってことにしたのだが、もしかするとみんなを軽く見ていたかもしれん。
 みんなのブログをきちんと読み返してみると、一つのネタに対し、だいたい原稿用紙一枚から四枚で書かれているんだよね。
 原稿用紙一枚ということに縛られて、面白さが消えてはならん。ただ、ちょっとでもたくさんの人に参加してもらいたくもある。文章を書くのが苦手な人にも。コメントみたいな二百字だったら、参加してくれる人も多いんじゃないかな。
 別枠に参加原稿を募るコーナーを作った
 
 原稿用紙で半分から、五枚分(二百~二千文字)
 
 これならば個々の個性も消えないだろう。いいね、これで。
 で、ここからが本題なのだが、初回は『ラブレター』からにする。誰でも手紙、一度は書いたことあんでしょうが。だから書きやすいんじゃないかと思って。
 でも、切手を貼れば投函できるふつうの手紙など、あたしは望んじゃいない。イメージは遺書だ。
 死ぬ気になれば書ける手紙だ。
 恋人に対してでも、つれ合いに対しでも、親にでも子にでもいい。物っていうのもありだ。死ぬ気でいうが、自分は変質的にこんな物を愛している、ってのもさ。
 すぐれた読み物とは、どれだけ綺麗に日本語が書かれているかじゃない。日本語なんて間違っていたっていいんだ。それを直すのが仕事の編集者がいるんだから。ハートが読み手に伝わることが大事。格好をつけてはいけない。
 案外、読み手のほうが頭がよかったりするんだよね。格好をつけると恥ずかしいぞ。正直者の馬鹿になるべし。
 とはいうのもの、簡単なテクニックも教えといたる。
 
 まず、改行をあまりしない。「そして」「しかし」などの接続語を連発するのは素人臭いので、そういったとき改行を有効に使う。改行したら一文字空ける。
 
 文章は短くすることを心がけるべし。主語がどこにかかっているのかわからないような文章は最悪である。
 
 言い切ることを恐れるな。それがどんなに幼稚臭い言葉でも、悲しければ、悲しいと書け。嬉しかったら、嬉しいと書け。むかついたら、むかついたと書けばいい。正直な気持ちに人は打たれる。
 
「あれ、その比喩、どっかで読んだかも」ってな使いまわされている比喩を使うのは恥ずかしいことだ。

 最初の一行に命をかけろ。最初の一行が決まれば、勝ったも同然。
 
 出来上がったら何度も読み直せ。自分の文章リズムを把握しろ。
 
 リズムを把握したら、「ここはガツンと読ませたい」ってなとこで、わざとリズムを崩すんだ。
 たとえば、
「あたしはあいつがとても好きだった」
 ってな文章をわざと崩すと、
A「あいつがとても好きだった、あたしは」
B「あたしはあいつが好きだった。とても」
 ってな感じで書ける。
 Aはあたしに重きを置いているわけだから、変わってしまった自分について訴えたいのかもしれない。Bはとても好きだったという感情に重きを置いているわけだから、心は変化するということを訴えたいのかもしれない。ま、このテクニックは乱発しちゃいかん。乱発すると下手くそに見えるから。
 
 いずれにせよ、何度も何度も読み返すことが肝心。
 初回はこのぐらいで。
 
 応募原稿には、
 
1、タイトル。
2、名前(ペンネームやブログネームでも可)
3、年齢
4、誰に対する手紙なのか

 その4つを忘れずに書いてね。
 原稿用紙で半分から、五枚分(二百~二千文字)だよ。
 
P.S. 『神崎じい
 じつは、じいにちょっとお願いがあって。じいには三冊ともおなじタイトルで書いて欲しい。たとえば『酒よ』みたいな。
 三冊とも買った人が、一瞬、びっくりするじゃんか。おなじタイトルで、おなじ人が書いていて、「なんだよ、使いまわしかよ」って思うじゃん。でも、読んでみると内容が違う。それって、面白いと思わない?

2005 04 27 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 『ラブレター』 >

あなたの『ラブレター』に関する記事を、原稿用紙で半分から、五枚分(二百~二千文字)にまとめて書いてください。
著作権・印税についてに同意された方のみ、この記事までトラックバックを送ります。



記事中には

1、タイトル
2、名前(ペンネームやブログネームでも可)
3、年齢
4、誰に対する手紙なのか

この4つを明記することを忘れずに!
なお、投稿記事は「どこにも発表されていないオリジナル」の内容に限らせていただきます。
この記事に限り、お題と関係のないトラックバックは、削除させていただくことがありますので、ご了承ください。
投稿の締め切りは8月の末日までです。

ココログ(ニフティ株式会社)


『歌をうたいたい気分だ』 
           (室井佑月、三十五歳。息子への手紙)

 初夏の暑い日、おまえは産まれました。
 産まれたばかりのおまえは、小刻みに震えていました。小さくがりがりに痩せこけた身体は、儚く頼りなげでした。けれどおまえは、必死でもがき、むせかえりながら叫び、与えられた生に懸命に答えようとしているのでした。
 暦では春だというのに、深い雪の日にあたしは産まれました。
 おまえを産むまでのあたしは、短くも長くもない自分の人生に飽き飽きしていました。いつも満たされていない気がしていました。あたしを満たしてくれる、そんなものなど存在しない。そう言い切れるほど強くはなくて。ひもじさだけが膨らみつづけ、苦しく、これが永遠につづくなら生きていたくなどありませんでした。
 そんな中で、あたしはふいに考えるのです。おまえという希望を見つけるのです。おまえという人間を作れば、それが手に入るかもしれないと漠然と思いました。
 まったく正反対のあたしたちでした。自分の欲心のみでおまえを産んだあたしは、傲慢で恥ずかしい人間です。無垢なおまえとは対照的です。
 けれど、あたしたちは一緒に行動をおこすことになりました。家で八時間、病院で二十八時間、三十六時間もの長い間、あたしとおまえは、おまえの誕生という共同作業をおこないました。
 不思議な出来事でした。あたしの身体の一部だったものが、おまえと呼ぶことのできる一人の人間になったのです。
 おまえはあたしの身体から離れていきました。あたしじゃないものになりました。しかし、だからこそあたしは、おまえと向き合ってはじめて見えたのです。おまえの心が。そして一瞬にして、飢えた心は満たされました。
 満たされたあたしは、どんなことがあっても生きていきたいと望むようになりました。おまえといたいからです。おまえと生きていくためなら、あたしはなんでもできるでしょう。
 世の中に紛れこんだら虫けらみたいな、いや、点にも満たないような小さな小さなあたしです。そのあたしにも自分の世界というものがあり、そんな中で、悲しい出来事があります、辛い出来事があります。でももう、くだらないとは思わないのです。虚しいとは思わないのです。
 おまえの邪気のない視線が、たまにあたしに向けられます。それが、とても怖く、震えるぐらい嬉しいのです。あたしは、自分の小さな世界の中で、精一杯生きているところをおまえに見せたいと願います。不器用だけど綺麗に生きているとおまえに認められたいと願います。願うばかりでなく、あたしは動きはじめます。
 あたしが欲しかったもの。どういうものかもはっきりとわからずに、ただ欲していたあたしでした。うまく言葉にできないけれど、今ならばきっとこういうものだわかります。それは一つの生き方かもしれない。そう、おまえが教えてくれたのです。
 おまえは今、あたしがいないと生きていけません。まだ言葉もろくに話せなくて、一人じゃただ泣くばかりです。しかし、そんなに遠くない将来、おまえはあたしを必要としなくなります。
 それまでにあたしは、おまえがあたしに与えてくれた多くのものの中からどれだけを返せるでしょう。あたしはおまえになにができるでしょう。いつもそれを考えています。それを考えているとき、あたしは幸せです。生きていてよかったと思うのです。
 ふとした思いつきからおまえを産んだあたしだけれど、今はあたしがおまえに生かされています。あたしの命も、心も、身体も、世界も、みんなおまえのものです。あたしに向けられるおまえの視線の明かるさで、あたしは、あたしというはっきりした輪郭をなすことができたのですから。

 おまえを、愛してる。
 あたしは、愛されてる。
 ああ、晴れ晴れしい気分だ。歌をうたいたい気分だ。
 佑歌、ありがとう。

2005 04 27 [ラブレター] | 固定リンク | トラックバック

< 黙ってあたしについてきな >

 よっし、みんなやる気になってきたね。あたしもバリバリやる気だよ。あれから、出版社の人と話し合いをした。ココログブックスを出版しているインフォバーンの方と。
 出版権は出版社でOKが取れそうだな。それで税金のことはクリアになる。あたしらの承諾無しで二次使用できないよう、単行本のみの代表となってもらおう。
 印税って初版でがつ~んと入ってきて、その後、何年にも渡りちまちまちまちま小遣いみたいに貰えるもんなの。
 だから、絶対にズルをしないと約束してくれる出版社じゃないと駄目だよね。今はいいけど、十年先のことは知らん、ってな出版社じゃいけない。インフォバーンの担当さんは、真面目そうで信用できる。
 まず、初版印税をガツンと寄付するでしょ。んで、あとから入ってくるちまちまの重版ぶんは、一年間貯めて寄付ってことになると思う。だから、きちんと管理してもらわないと。そのための通帳を作ってもらうとかさ。
 それとこれはまだ交渉中なのだが、出版の権利のことと共に、内輪の出版パーティーを開いてくれとお願いしている。盛大なオフ会よ。
 とにかくあたしらは頑張らなきゃならん。いや、マジで。「絶対ソンはこかせません!」などなど、交渉するに当たりデカイこといっちゃってんだから。嘘つきになっちゃうじゃん。
 これ読んでるあんたらも同罪よ。あたしったらみんなの代表なんだしさ。代表の営業マンなんだから。
 それにさ、どうせなら個人でできないような金額、豪華にガツンと寄付したいじゃん。
 あたしね、寄付するところはユニセフがいいと思うの。具体的に何処に井戸を作ったとか、何処の国の子何名にワクチンを打てたとか教えてくれるし。
 ほかにもいろいろ考えたんだけど、生きるか死ぬかギリギリのところで頑張っている子供たち以上に、あたしらの真心を必要としてくれる人はいるかね。どう思う?
 ここまで進めた以上、必ず成功させたる。
あたしがまず、恥を忍んで手本を書き込むからさ。んで、プロになるため血反吐を吐きながら学んだことも、勿体ないけど教えたるから。
(死んだら天国へいきたいなぁ)
 なーんて考えている欲張り者よ。黙ってあたしについてきな。
 厳しいけどね。天国行きの切符は安くないぜ。

P.S.
 次回から、原稿を書き込むためのページを作ります。神崎じい、君にはちょっと難しいことを頼もうと思っている。今のうちに酒をたんまり飲んでおけ。
 
ちょっと気づいたこと
 梅田くん、すごいよ君。あたしは理系を選択していた理系頭なんだよね。だから、文章のことでも理系的に考えている部分がある。よくわかったね。
 だから人に教えるのは、うまいと思うよ。基本法則からはじめるから。たぶん、ね。

2005 04 13 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

< 心配かけてごめん >

 ごめん、一回すっ飛ばして。心配かけてごめんね。
 じつは、仲の良かった叔父が先月の末に亡くなってしまった。叔父が末期癌でもう駄目だと告げられたのは去年の今頃だったし、ショックで書けなかったわけじゃないんだけどね。
 息子がちょっと変になってしまったんだよ。はじめて死体を見たわけだし、それも知っている人の死体だったし。あの男、でかい身体に似合わず、案外、デリケートでさ。
 あたしが家にいないと不安がるようになっちまった。だから、テレビやラジオの仕事が終わると、家に直帰してたんだ。
 インターネットに繋げてあるパソコンは、事務所にあるんだよね。ちゃんとトラバ読まないで書くのは厭だったもので。
 でも、もう大丈夫。家のパソコンも今月の中からインターネットできるように手続きをしました。ほんと今回は、あたしなんかのブログを楽しみにしてくれている人に申し訳ないことをした。ごめんなさい。
ヤースのへんしん』、若い男のエキスをチューチューしていたわけじゃないんだよ。逆に、若い男から大事なエキスをチューチューされとったんじゃ。
 いやー、しつこいんだ、あの男。死について、延々と訊ねてくる。
 知るかい、そんなこと。あたしだってよく知らん。死んだことないんだからさ。
 だからだろうか。小説新潮に依頼されていた性の小説も、そんな内容になってしまった。エロシーンを二回入れたけど、ぜんぜんエロくねーでやんの。ま、小説として面白ければ、テーマに添わなくてもいいね。ってこれ、担当者が読んでいたら文句いうかな。
「今夜が峠」
 と叔父の看病をしていた父親から電話がかかってきて、あたしはすぐに叔父のいる伊東へ向かったさ。伊東には、最後の二日間と葬式の一日で、二泊三日いた。
 去年から毎月、伊東に通っていたのだが、叔父にこうして欲しいと頼まれたことは、慌てずにすべてできたと思う。井上っちもいなかったのに、葬式のときなど率先して花の手配を仕切っていたぐらいだ。
 余命幾ばくもない叔父に対し、できることはみんなやれたと思う。思い残すことはない。
 でも、思い残すことというか、伊東にいっている間中、心に引っかかっていることはあった。
(小説の締め切り、どうすっか。ま、一週間あれば大丈夫か)ってなことだ。
 一週間のうち、一日中外で仕事がある日が三日あるとして、けど、あたしの計算では一日十枚書き、依頼の三十枚は三日でクリア。残り一日は出来上がった小説の見直しだな、……なんて考えていた。
 そんなに上手くいくわけないのにな。葬式が終わってから、ガクンときてさ。集中力がきゅうに消えてしまったではないの。
 短い原稿ならなんとか誤魔化せる。しっかし、長い小説は大変だった。
 ほんとのことをいうと、あたしは強い女じゃない。具体的にいえば、ハード面はやたらと強く、ソフト面はやたらと弱い。
 現在は息子と両親を抱えているので、仕事もちゃんとしているけどね。独りだったらとてもじゃないけど、生きていられなかったろうと思う。
 あたしが駄目な男に溺れるのも、そんな理由からだろうな。共依存症という病らしい。
 あ、ぜんぜん違う話をしてしまった。まだ集中力が完全じゃないね。
 この際、大好きだった叔父のことでも話すか。
 叔父は父の兄だ。あたしが小さな頃、父に雇われ、あたしのベビーシッターをやっていた。叔父には家族はなく、あたしはずっと娘のように可愛がられてきた。あたし以外の姪や甥とのつき合いはなかった。
 相当な変わり者だったからね。頑固で意固地で我が儘で、でもあたしの唯一の理解者でもあった。あたしたちは悪口をいいながらコミュニケーションを取っていた。ほかの親戚は怖いといって近寄ってこなかった。
 今だから話せることがある。叔父は十代の頃、海上自衛官で、宿直中に大型船を寝煙草で一艘丸ごと燃やしているのだ。なんでも、水をかけようとし、誤って灯油をかけてしまったんだそうだ。
 それから叔父は自衛隊を脱走した。以来二十年間も行方不明でいた。
 親戚の前に現れたときはもういい歳になっていて、でも無職だった叔父は、あたしの父にあたしのベビーシッターとして雇われたのだ。
 けど、すぐにあたしの家からも失踪する。その後、会ったときはなぜか金持ちになっていた。寺の小間使いをしながら住職の資格を取って(お盆の忙しいときに手伝えといわれ、取らされた)、仏教美術で一発当てていたのだ。まんまとその道の大家と呼ばれる人になっておった。
 ちなみに叔父はあたしだけに、コーンクリフトやふぐの調理師などなど、二十種類ぐらい免許証を見せてくれた。いつ取って、いつ使ったのか知らないけれど。聞かなかったけれど。
 葬式では叔父がいっていたように、叔父の好きな花を飾った。叔父は赤い花が好きだといった。
(盛大に見送ってやろうじゃないの)
 あたしははりきって、親戚一同、兄弟一同、室井佑月、という名の三つの巨大な花台を特注した。葬儀場のスタッフではなく、花屋に直接電話をし、赤い薔薇の花台を作らせた。
 そしたら、葬儀場が紅白になっちまったよ。親戚は文句こそいわなかったが、式の間中、触れてはいけない危ない人のように扱われてしまった。違うって、叔父の注文なんだって。
 死んじゃったし、ちゃんと命令、聞いてやらなきゃ。だが、やつのいうことをちゃんと聞いたらこれだもの。頭来るけど、文句もいえん。このことは、叔父が最後に仕掛けたトラップだと疑っている。
 坊主がやってくると、息子は変な歌、歌うしよー。
「ぼんさんが、屁をこいた、ブリッ!(くり返し)」
 笑った。笑ってはいけないと思えば思うほど、耐えられなくなってきて。身体をくの字に折り曲げ大笑いしたら、涙がどばどば出てきてびっくりした。
 
P.S.
 そうそう、例のこと。ちゃんと動いているからね。
 前回、あたしが出した企画、乗り気の人が多いから進めてるよ。
 あたしは、まず印税の使い道を決めておくべきだと思う。金のことだけは綺麗にしておきたいんじゃい。
 この際、ズバリ決めてしまおう。印税の行方は、寄付な。
 ぜんぜん統制の取れない室井チームである。てんでバラバラに生きている人間たちが、集合し意味のあることをする。現代版、忠臣蔵だよ。いい話じゃないか。
 寄付という意見が最も多かったしな。『よしりん’ず わーるど ‥・☆★』『そこはか日記』『えみっちぃの見る風景』『だらだらっと』『フィクション』の五票だけだけど、このブログに於いて五人もおなじ意見であったことは未だかつてなかったよ。ほら、みんな、てんでバラバラなもんだから。
 寄付でいいね、みんな。無理強いはしない。寄付でいいと思った人は、企画が通ったら協力をしてくれ。
 本の内容は、『不幸自慢』、『愛する人への手紙』、『秘密の自分』、にしようと思うの。ええいっ、どーせなら三冊まとめて出版じゃー。
 タイトルは『豆のCopenな日々 blog』がいうようにシンプルなほうがいいかもね。サブタイトルで詳しく内容を説明ってどう?
 体験談は99じゃなくて切りよく100。その一つはあたしだから、それぞれ99の体験談をみんなから募集する。
『100人の不幸自慢~辛いのは君だけじゃないよ~』
『100人のラブレター~恥ずかしくて渡せないけど~』
『100人の秘密~自分は変なのでしょうか~』
 おっと、まだ書くんじゃないよ。編集しづらくなるからね。ニフティの担当さんに、それぞれのページを作ってもらえるよう、今、頼んでっから。
 分厚い本だと単価が高くなって売れないし、原稿用紙にして、二百五十枚から三百枚ぐらいの中身がいいと思う。ってことは、それぞれの体験談は、2.5枚か。
 ……ちょっと、きついか。じゃ、タイトルを変えて、
『200人の不幸自慢』
『200人のラブレター』
『200人の秘密』
 でいっか。でもなぁ、200ってどうなのよ? なんかパッとしないよなぁ。
 じゃ、こうする。
『みんなの不幸自慢』
『みんなのラブレター』
『みんなの秘密』
 で、原稿は基本、一人一枚。四百文字な。ま、それが基本ってことで、少しくらい長くても短くても面白ければいいことにしよう。緩さがうちのチームの魅力だし。
 そんで、ここが大事なんだけど、つーかこのことについて動いていたんだけど……。
 出版物の権利者を誰にする? ふつうは著者ってことになるわな。しかし、今回出す本はとにかく大勢で作るわけじゃない。
 権利者のところに税金がきちまうだろ。あたしの場合、印税の約半分は税金だ。
 いつももしかしてと思って、でもそんな喜ばしい事態に発展したことないけれど、今回にかぎり三冊同時に爆発的ヒットなんてことになったらどうすんの? 文庫になってそれもヒットなんて事態がおこったら。税金は億を超えるがな。あたしゃ、破産し、息子のために保険金目当てで首をくくらねばならん。
 な、難しい問題だろ。先々週から、このことについて、出版社の人に相談をしている。
 はじめから部数を決め、それしか売らないと決めるんなら、あたしが代表ということになってもいいが。でも、それじゃつまんないでしょ。爆発的ヒットは絶対にしないと決まっている本を作るわけだもん。
 出版社を代表とし、税金ぶんを寄付してくれるようかけあうか。ヒットを飛ばせば、儲けは出るんだしな。税金ぶんぐらいいいっていってくれるかな。わかんないよな。
 年末から正月にかけてが、いちばん本の売れるとき。だから、その時期に出版するっていうのがベストなんだけどね。ちゅーことは、遅くとも九月の中までに原稿が揃ってないと。……間に合うだろうか。微妙だな。
 みんなも頭を貸してくれや。

2005 04 06 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック